世間の風当たりが強いオセロ症候群について、患者の主張です

オセロ症候群とは

まずはオセロ症候群とはどんなものか、お話させていただきます。

 

名前の由来

名前の由来は、シェイクスピアの四大悲劇「オセロ」から。

ボードゲームのオセロは全く関係ありません。

 

イタリア、ヴェニスの軍人であるオセロが

部下の企てにはまり、妻の浮気を疑いはじめます。

妻がどんなに否定しても信じることができず、

最終的に妻と不倫相手(冤罪)を殺してしまうのですが、

その後すべてが誤解だった事を知り

自分自身も自殺してしまう…という悲しいお話です。

 

オセロ症候群の症状がこの話と類似していることから

このように呼ばれているのですが

心理学上では「嫉妬妄想」と呼ぶそうです。

 

 

つまり、

“根拠もないのに浮気を疑い、その結果相手を束縛したりすること”

をオセロ症候群という……と

ネット上検索してどこを見ても、そのように書かれています。

 

その通りだと思います。

間違えてはいないです。

 

ただ、これが簡単に一言で表しすぎて、誤解を招いているんです。

 

 

とある番組のせいで炎上

テレビ番組でも取り上げられていましたが

その番組内容を知った私は不快でしかありませんでした。

 

どの番組のことを言っているのかバレバレだとは思いますが(笑)

一応番組名は伏せて話しますね(^^)

 

その番組では、「法律上、オセロ症候群の妻と別れることが出来るのかどうか」

という内容でした。

 

再現VTRに出てきた妻は、たしかにオセロ症候群の症状が出ていました。

でもその夫も含め、VTRを見ているゲストや弁護士は

「嫉妬深い妻の異常な行動に振り回されている夫」

しかピックアップせず、

弁護士たちの回答も、

「常識的な範囲を超えているから離婚できる」や

「それだけ愛しているということだから離婚できない」などと

的外れな意見ばかり。

 

いくら博識な弁護士とはいえ、やはり

オセロ症候群などというマイナーな精神疾患の知識はなく

見たまま、感じたままに回答したのだろうなと思いました。

 

そんなただの一般人の意見のような低レベルな回答しかできないのであれば、

わざわざ「オセロ症候群」という言葉を使用しないでほしかった…と

本当に残念でなりませんでした。

 

そのせいでSNSは荒れ、オセロ症候群に対しては

「なんでも病気にするな」

「こんなに愛されてみたい」

と、中途半端に認識され、評価されることとなりました。

 

 この再現VTRの妻が「うつ病」や「パニック障害」だとされていれば

また弁護士も違った回答をしただろうし

少なくともオセロ症候群よりは世間にも認識されていますし

SNSの反応も違っただろうなと思います…。

 

本当に、悔しくてなりません。

 

次は、世間が誤解しているオセロ症候群と、本当のオセロ症候群の違いを話します。

 

ぜひ、お付き合いください。m(__)m